歯のホワイトニングも最近やる方が増えてきていますし
歯磨き粉でもホワイトニング効果をうたっている製品も増えました。
でも昔の人は、「お歯黒」だったなんて話をよく聞きます。
時代劇や映画や、浮世絵などで、歯の黒い女性を時々見かけますね。
今考えたら、ぎょっとしちゃいますけど、「お歯黒はお化粧のひとつだった」と言われれば納得です
昔の日本女性は、美しさを求めてわざわざ歯を黒く染めていたんですね
このお歯黒はいつごろから始まった風習なのかハッキリしないそうですが
平安時代にはすでに始まっていたようで、それから明治時代くらいまで続いていました。特に江戸時代では既婚の女性がこの「お歯黒」をすることで既婚・未婚を見分けていたといわれています
そして驚きなのが…なんと
この「お歯黒」には虫歯予防の効果があったということです。
歯を黒く染める材料は、「五倍子紛」(ふしこ)と「鉄漿水」(かねみず)というものでした。この「ふしこ」の主成分はタンニンという、お茶や柿などに含まれるいわゆる「渋」です。タンニンには抗菌作用があり、虫歯を防ぐ効果があるのです
そして「かねみず」には第一鉄イオンが含まれていて、歯の耐酸性を向上させる効果、つまり歯の表面が細菌によって溶かされるのを防ぐ効果があったのです
そして、お歯黒は、ツヤツヤで真っ黒なものが美しいとされていましたので、歯が汚れていると黒く染まりにくいお歯黒で歯をキレイに染めるために、女性たちは毎日楊枝などで歯の汚れをしっかり取り除いていたそうです
要するに、歯磨きをしっかりして虫歯予防の薬をぬっていたということです。実際、昔の塚やお墓から発見されたお歯黒の歯には、虫歯も少ないんだそうです
現代では真っ黒い歯はちょっと考えられませんが、
美しくあるために毎日がんばって歯を磨く気持ちは、よくわかります
毎日のことだからと、なんとなく歯を磨くよりも、
キレイになりたいと目的をもって歯を磨くほうがしっかり磨けますね
私も美しくなるためにきちんと歯磨きをして、
虫歯予防に努めたいと思います
★参考ページ★
虫歯を防ぐ生活習慣
お歯黒に虫歯予防の効果があったなんて!
昔の人はなぜその時代に理にかなったことができたのか、不思議ですね。
by VEGI (2013-09-04 00:38)
>VEGI さん
コメントありがとうございます!
昔の人のやることってなんでも意味がありますよね。
ほんとに、知恵がいっぱいで不思議です。。。
物が今のように発展していない時代なので、
勘が研ぎ澄まされて、知恵がよく働いたのかもしれないですね(・ω・o)
by 元衛生士 (2013-09-04 20:58)