昨年の11/28に
ある歯科治療が1つ先進医療に追加された
というニュースがありました。
そこで、「先進医療ってなに?」について簡単にまとめてみました!

その前にまず、私たちが何らかの治療を受ける場合、
「保険が適用される治療」と
「保険が適用されない治療」を一緒に行ってはいけない
というルールがあるのご存知でしょうか。
いわゆる混合診療と呼ばれるものです。
(厚労省 『保険診療と保険外診療の併用について いわゆる「混合診療」について』)

このようなルールがあるの中で、
患者様目線でみる先進医療とは・・・
『未だ保険が適用されていない療養であるが
「保険診療との併用ができる」先進的な医療技術等』であるといえます。

ではなぜ、「先進医療」だけが、
保健診療との併用が認められるのでしょうか。

それは「先進医療」とよばれるものが、
「将来的に保険適用にすべきか、評価を行うことが必要な療養」
=「評価療養」

の1つとして、厚労省で定められているためです。
「評価療養」と定められた「先進医療」は
保険を適用するべき適正があるか、この療養を実施している医療機関によって、
定期的に厚労省への報告が求められています。
これによって効率的に、保険適用の必要性の有無を判断し、
適正な医療の提供を行えるようになっているそうです。

「先進医療」にかかる費用については?
保険診療の部分の費用は
今まで通り保険適用がされた後の治療費の負担で済みますが、
「先進医療」の部分にかかる費用は保険が適用されませんので、
全額自己負担(こちら参照)となります。
見積書などをきちんと確認し、納得されてから治療を受ける必要があります。

「先進医療」は誰でも受診できるか
「先進医療」を受けるには一般の保険診療の場合と同様に
被保険証を提示の上、受診し、
「先進医療」での治療を患者様が希望して
医師・歯科医師が、その治療が必要であると判断した場合に行われます。

[病院] 先進医療を実施する医療機関 [病院]
医療技術ごとに一定の施設基準が設定されているので、
その施設基準に該当し、
届出を行った病院が保険診療との併用ができる病院です。

歯科が関わってくる療養は
現在4つ(66種類中)ありますが、すべて大学病院が対象となっています。
(参考 : 厚生労働省 『先進医療を実施している医療機関の一覧』 )

[本] その他参考になるページ
厚生労働省 『先進医療の概要について
インプラントネット 『保険診療と自由(保険外)診療について
インプラントネット 『歯科医院と大学病院で受けるインプラント治療の違い